次郎吉さんの事はさて置き、川向町を眺めよう。
目の前には鶴見川が作りだした沖積平野が広がる。
今は家や畑、工場などが混在した残念な景観だけれども、
昔はそれこそ、見渡す限りの田園風景だったはず。
ここが全て田んぼだったら、
実りの季節には黄金色の大海原が写せただろう。
驚いたことにこの辺りの標高、5~7m。
河口から15kmも奥なのに。
その橋桁の光景。
明らかに下に道がある部分だけ、塗装を施している。
これって、老朽化に伴うコンクリート落下防止なんだろうか。
じきにすぐ隣が横浜北部の環状高速道路の工事現場になる。
これ程の工事を直ぐ近くで見られるとは。
そのフェンスに付けてあったのがこの花。
これって日本的心使いなんだろうか。
左下のおじさん、遠近感をもって描いてある。
この先、工事現場が覆い被さっている橋を過ぎると、
堤防上の道は砂利道になる。
右手は冬枯れの鶴見川河川敷。
砂利を踏む音が心地よい。
しばらく歩いたら、ふと思い、振り返って写したのが次の写真。
何となく、東山魁夷の「道」を思い出した。
奥の工事現場はともかく(汗