訪れた住宅地では一戸建てが固まっていただけで、
特に目を引く物には出会わず。
帰宅後調べたらこの辺りは明治以後、
軍の施設が集中し、もう一区画北側が射撃場の跡地だった。
独特の細長い街区がそれを物語っている。
転進し、反時計周りに乃木神社を目指そう。
新美術館、六本木トンネル、法庵寺と撮影。
持ってきたカメラはAnsco Color Clipper。
初めて使うのでどんな具合に写るか楽しみ。
この辺りの旧町名は南が龍土町、北が新龍土町。
六本木7丁目より趣があると思うけれど。
旧乃木邸が見えてきた。
前回ここに来た時、乃木坂陸橋周辺の道形に惹かれた。
なぜこうなったかの調査は次回までの宿題だったが、忘れてた。
この通りの街路樹はスズカケノキが使われている。
表面が斑に剥がれ、迷彩柄のよう。
「いつかいい具合に写つしたいな」と思いながらふと見上げたら、
何でしょ、これ?
街灯のような、でも配線は見えないし、ナイロンの紐だけでくっついてる。
害虫駆除にでも使うのかな。
小公園になった旧乃木邸に入る。
ここが乃木大将が最期を迎えた所か。
私が子供の頃、ぐずったり泣いたりすると祖母が話してくれた。
「乃木大将は子供の頃の名前は無人(なきと)といった。
でもよく泣くので無人ではなく、泣く人だと言われてた、
またある時は真冬に寒いと不満を言ったら
父親が暖かくしてやると井戸端に連れて行き、
頭から水を浴びせられ・・・」
修身の時間だった。