The vicissitude of things.
季節はずれの写真だけれど、
昨秋、あるお宅の庭にピンクのコスモスが咲いた。
道よりちょっと高い庭なので、
薄い花びらを普段と違う角度から
透かして見られるのが珍しかった。
週に1、2度通る場所なのでいつも眺めていたら、
”咲いては散り、咲いては散る”を繰り返す
コスモスが心の中の”何か”に触れた。
この時間を何とか表現出来ないかと
同じ花を同じ角度で毎回撮影していたら、
晩秋のある日、跡形も無く消えてしまった。
あぁ、すぐに抜かないよう、
おじさんに頼んでおけばよかった。
だから散りかけの花が何となく中途半端に。